会長挨拶

会長 島川 崇
(神奈川大学国際日本学部 教授)
カマラ・ハリスの惨敗が示したのは、ガラスの天井なんかではなく、単に学問的エリートと富裕層が選ばれし者の万能感に浸り、大多数の市民に想いを致すことができなかったためではないでしょうか。
コロナ後の我が国の観光もそうなっているように思えてなりません。富裕層にだけ目を向け、補助金を東京のエリートコンサルで分配し、オーバーツーリズムは名もなき地元住民がその負の影響を負担する…人材難と言われても、今まで優秀な人材が取れたからという過去の成功体験から脱却できずに学歴でしか人を評価できない…最前線の人材が足りなかったら派遣やアルバイトでその場しのぎをして、人をモノのように容赦なく切り捨てる…人を大切にしない業界に未来はありません。
ここで、この観光振興の方向性で人は本当に幸せになっているのか、地元住民が犠牲になっていないだろうか、そして、ホスピタリティ・観光産業へのキャリアが次世代を担う青少年の希望となっているだろうか、これらを推進するエンジンとしてのホスピタリティ・観光産業の持続可能な発展を願って、ここに本学会の設立を宣言します。
2025年4月20日
当学会の特色
1.産業界の最前線と観光産業発展を願うアカデミアによる真の産学連携
産業界を単なる研究対象としてしか見ていないアカデミアは、観光産業が発展するかどうかに関心はありません。わが国の観光産業が持続的に発展していくためには、産業界も最前線で頑張っている人々と連携をとる必要があります。
2.年会費を安価に設定
固定費を抑えたことで、年会費も安価に設定することができました。特に研究費のない産業界の方々、フルタイムではない雇用形態の研究者の方々には、今まで学会の年会費の負担も大変だったと思います。特に産業界の最前線で活躍する方々に入会してもらいたいと願い、敢えてこの会費設定にしました。
3.人文学、社会科学、自然科学のどこにも偏らず、バランスの取れた学際的なアプローチ
わが国では特に人文学からのアプローチが欠けていることで、観光が単なる儲け至上主義、効率至上主義になりつつあります。観光学は総合的な学問であることを理解し、人を重視した産業であることを前提として、全分野で対応できる論文査読体制を構築します。
4.観光教育の実践活動を支援
観光系学会は研究発表の場は提供できていても、教育の実践活動に関しての示唆は与えられてきませんでした。当学会では、積極的に観光教育の実践活動に関しても支援する体制を整えます。大学だけでなく、大学院教育、さらには、短大・専門学校教育、職業訓練校に対する支援も行います。
5.観光学諸科目の教科書刊行を推進
学会メンバーが積極的に教科書を刊行することを推進します。観光の現場は日々進化していますが、多くの教科書がアップデートされておらず、その進化について行けていません。良質の観光学教科書を学会叢書として認定し、観光が専門でない教員でも授業しやすい教科書を世に送り出します。
6.落とす査読ではなく、世に問う査読
既存の学会の論文審査システムにおいて、心ない査読でどれだけ未来の萌芽を摘んできたかわかりません。論文として未成熟であれば、伴走しながら論文の域まで高めていく査読システムを構築します。馴れ合いではなく、仲間として高めあう関係性を構築します。
7.参加したくなる集会
既存の学会では、学術発表を行う際も、自分の発表の回だけ参加してあとは聞かずに帰ったり、総会は委任状で済ませたりしている会員が多いです。それは、学会がアカデミックソサイエティとしての魅力がないことにほかなりません。当学会は、闊達な議論を通して、知的発見に富んだ集会を企画します。
定款・組織体制
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移転に伴い、住所と電話番号が変更となりました。